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ついにWEBで申し込み&Labの開催可能日が検索できる様になりました詳しくはここをご覧ください
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2008-01-16

今日のお茶

今日のお茶
 今日は補給の日、まうぞうの家には押し入れいっぱいにお茶が詰まっています(冗談ではなくほんとに半間の押入れがいっぱいなのです)。で毎回押し入れからお茶を出していたら、痛むし保管も難しいのでのみたいなと思うお茶を20種類ぐらい小袋に入れて桐の茶箱においておきます。これが普段飲み用の「補給基地」です。本当は日曜日に落ち着いてやろうと思ってたんだけど、気温と湿度が安定しなかったので見送り(押入れを空けるときはかなり神経を使ってます)、今日早く帰ってきての作業となりました。
 とりあえず補給が完了したのでまた変わったお茶のレポートが書けるかもとおもっているまうぞうでした。

2008-01-15

今日のお茶


今日のお茶
佛法山 東方美人
今日も佛法山、なんちゃって東方美人。なんちゃってって言うのは東方美人は亜種が多すぎてこれもそのうちひとつってこと、まうぞうの思う東方美人とは、、、
 東方美人の産地で作られている
 東方美人の製法で作られている
 東方美人の茶樹で作られている
 東方美人の作られる季節に作られている
って言うのが大体の定義、でもってこのお茶はこのどれも当てはまらない、、、。っていうかこの定義で言う東方美人ってものすごく少ないんだよね、ここ数年は気候が熱かったり、雨が多すぎたりで「この値段でも買ってもいい!」と思う東方美人が本当に少ない、実際コンテスト入賞茶のレベルも落ちてるとおもう(某茶荘いわく「茶農の慢心」って言ってたけど)。この夏は本気で東方美人探しに行かないと「本物」のストックがなくなってしまう、、でも、東方美人の取れる新竹県は本格的に開拓していない茶区、行くならちょっと時間とお金をかけて回りたいなあ…。
 
 まあ、なんちゃってでもそこそこ飲める紅茶であることは確かなんだけどね…。

2008-01-14

ハチミツと苦労話

 最近蜂蜜にはまっている、いろんなところで蜜を買いあさっている。っていうか日本のハチミツ薄すぎ!台湾の蜜はこゆいですよ(笑)。でも日本で探す以上に難しい、スーパーに売ってるのは間違いなく偽者だし…。それにもって帰るのがまた至難、大体良いハチミツはビン売りがほとんどでそのビンが割れやすいときている。今までも4回ぐらい割れている機内持ち込みも去年ぐらいからできなくなったし…。
 今日はリッツにフィラデルフィアクリームとハチミツをトッピングしたやつが夜食。まじうまっす
ちなみにハチミツ初心者がうまいハチミツを手に入れるためには
 ・ 空港第二ターミナルのレストランフロアの蜂蜜屋さん
 ・ 信義三越の一の郷(基本的にはお菓子やさんです)
 ・ 松山の観光夜市のハチミツおじさん
あたりが簡単に手に入れられていいと思います、(今日は松山の観光夜市のおじさんのところの冬蜜っす)

新コンテンツ 台湾茶園情報 UP

新しいコンテンツを作ってみました。台湾茶の茶畑の情報です。
情報ソースは現地で買ってきた茶園案内ガイドブック複数冊を参考にしつつ、自分で行ったところといってみたいところをピックアップしてみました。

台湾茶情報 桃園県 龍潭茶区

桃園県龍潭茶区

 「龍泉茶」というブランド名があるが、統一したブランドではなく各村で個別名前をつけコンテストなどを行っている(ちなみに名前の由来は李登輝が龍潭から包種の冠軍茶が出た際の言葉より)、茶園は高原、山水、三和の各村にあり、茶区としての歴史はかなり古い(清の嘉慶年代ころ)ちなみに現在は「銅鑼圏(ドラゴン)茶区」とも言われている、標高は300~400mの比較的低い茶区である、福建からの移民が作った茶区であるので当然、茶農も客家人が多い、主に生産される茶は包種(坪林の包種よりロウネンの強い弓状の桶球包種)と東方美人(ただし、茶樹は青心を使用したもの)。

大江屋

桃園県龍潭郷三水村大北坑28-1

電話(034898878

この近隣には城合観光茶園(大北坑2-1号)もあるが、訪問したのはこちら、(両方ともこの地区に多い江姓)店から茶園がすぐ見渡せるのもいい感じ、二階は客家料理のレストランにもなっている、店長は優しげな感じで模範農民もとっていた、古い家柄からか、同じ江家のつながりで梨山や杉林渓なども仕入れていてかなり良質かつバラエティー豊か、肝心のお茶のほうもこの茶区の名物の桶球包種と最近力を入れている東方美人があり価格も良心的。また、山の少し上には先祖の四合院も保存されている。残念なのは山の反対斜面に化学プラントができたため、汚染が心配されるという点、空港から近いので春、夏の時期ならちょっと観光気分で寄ってみるにはお勧めの茶区。

美源茶園(廖勝開)

桃園県龍潭郷三林村13角林鄰28

(03)4095535

ここは行ってみたい茶園、この低地で減農薬して茶葉改良場の認証を受けているのは非常に興味がある、また、武夷茶を製作していると書いてあったが、これが本当なのか確かめてみたい。写真を見ると製茶工場はかなり大きな規模の模様。(台湾茶郷之旅より)

台湾茶情報 桃園県 大渓茶区

桃園県大渓茶区

 大渓の永福、復興、新峰の各村には茶園が密集している、民国75年ごろ、農会は蒋介石の故郷にちなんで武嶺茶というブランドを作った、現在、石門ダムが出来た影響で、茶産業は衰退し、茶農は南投や玉山から茶葉を買い製茶するものが多くなっている。そのなかでも昔ながらの茶農家は質を重んじ「極品」を提供し続けている。現在、販売所を持って自産販売をしている茶農は10件にも満たない

一之郷茗茶研製所(陳書澧)

 桃園県大渓鎮新峰里1-257

 電話(0338251220935-082812

四季春、金萱、翠玉、青心、青心大葉などを生産、記憶では非常に高山茶的な仕上げ、客からのオーダーで焙煎の変更をしてくれるらしい、ただ、価格はちょっと高めに感じた、オーソドクスな茶を丁寧に作っているのは好感は持てる、また、この近隣は戦前、三井の紅茶生産拠点だったため、日本語の通じる老人も結構多い、

今日のお茶


今日のお茶
 華剛製茶廠 翠峰 冬茶
今日のお香
 會安水沈
 梨山以外になんとも表現できない教科書どおりの梨山茶。花のように立ち上る香り、舌の上をすべる甘味、しっかりした苦味、すっきりした回香、きれいな茶葉。梨山飲みたいなあと思ったときについつい手が伸びてしまう。ちょっと多めに買ってよかった。このペースだとこのお茶、春まで持ちそうにない。なんと行っても値段が良い!安かった。
 日本だといくらぐらいで売られてるんだろう?(多分このお茶仕入れている茶荘はあるはず…)台北でもこのクラスだとそれなりの出費を覚悟するのだけれども、台中近くの街の老店で格安で譲ってくれた。
 その老店が出資しているのが華剛製茶廠、梨山の産地としては最高レベルのお茶畑です。基本的に華剛のお茶を卸をする場合はこの台中近くの茶荘を経由しているようです(台北の超数名店数軒が毎年買いに来ているとのことでした)。まうぞうが訪問したのは12月で製茶のシーズンオフだったので、店主一家三世代とおかみさんにお会いして話をすることができた。
 店主三人との話も楽しかったですが、この茶荘、タイタイ(おかみさん)がめちゃめちゃ偉くて店の切り盛りと実権を握っています。後日台北の仲良しのお茶屋さんで「あそこのお茶いくらで買ったよ」というと「それは安すぎ、お前タイタイに気に入られたろ、ラオバン(店長)だったら絶対出さない値段だよ」といわれちゃいました。
ここまで読むと「台中近くの街って?老店って?どこ??」と思いますよね、とりあえず今日は書かずに後日気が向いたら書こうかなと思います。

2008-01-11

今日のお茶

今日のお茶
佛法山有機烏龍茶「一袍龍」
 今日のお茶は佛法山の有機烏龍茶。この佛法山、産地の山の名前ではない。台中にあるお寺の山号なのだ(下の写真の通り近代的で一瞬高級レストランに見えるつくりが笑えてしまう)。最近台湾の業界誌などで良く話題になる「お茶の寺」であるこの佛法山、寺の法師が「農禅一体」という考えで弟子に茶作りをさせている、当然ありのままの姿を重んじる禅の考え方に沿って有機農法、手工でのお茶。中でも古い手法で作った紅茶は評価が高く、今年の政府の第一回有機茶コンテストで一等を取っている、今日飲んでいるのは、紅茶とは違う山でピンリンの奥地の「山外山有機農場」で作られている。
 春茶なので少し味落ちしているが、春茶特有の甘い香りと有機茶にしては珍しい発酵度と倍鮮度の低さが逆にちょっと有機茶のイメージから外れて面白い感じ、でもちょっとお高い気もする…。まあブランド代込みってことかな…。
 紅茶のほうが個人的には好みかなあ、今度そっちのほうも書きますね

2008-01-08

今日のお茶


今日のお茶
雲南(イ真)紅(テンコウ)
 今日も台湾茶じゃなくて大陸紅茶、この辺も台湾で日本で買うよりも良質で安価なものが手に入ったりします。台中の紅茶に強い茶荘でアホみたいに安く売られていたので、大喜びで購入、値段の割に飲み口もよく、さらさら出すのにはいい感じ、ちょっと夜中に起きたときにはこんなさくっと出せるお茶がいいです、いいお茶を淹れてしまうとそれに付き合って朝になってしまったりしてしまうし…。
 明日も仕事、がんばる!がんばる!
 

2008-01-06

今日のお茶

台湾でプーアール??
 つい最近まで台湾でプーアールを買うやつは「アホ」とまで言っていたのですが、認識が変わってきました。確かにまうぞうがお茶を飲み始めてすぐのころの台湾でのプーアールといったらひどいものでした。
 香港から大量に「清倉」(香港の好事家が中国に返還される前にお金にしようと大放出)があった上、台湾も中国との交流か活発になった関係でプーアールがマスコミに多く取り上げられ価格も高騰、挙句に某所で粗悪な模造品が大量生産され市場に出回る始末。
 素人同然のマウゾウにはとても手が出せない状況でした、ところが最近いろんな茶荘で飲むプーアールが明らかに「うまい!」しかも「買えない値段じゃない!」という感じになってきました。
何でこんなことがおこったのかなあとちょっと考察してみた。
  • 理由その一 需要と供給のバランスが落ち着いてきた
    価格の高騰も落ち着き、現状は収まるものが収まるべきところに収まったような感じ、当然投資目的買いや減りそれを狙った異常にに高いもの、以上に安すぎる「いわくつき」の商品も減っている
  •  理由その二 台湾製ハウスビンテージ物がそれなりに出回るようになってきた
    80年代後半から台湾から中国大陸への渡航が緩和されています、そんな中で「熟成されたプーアールを買ってくる」主流派とは別に「生餅を持って帰り自分で熟成する」人たちがおり、その人たちの熟成させたいわば「台湾製ビンテージ」が今熟成20年ぐらいで飲み頃になってきた。前者は骨董商的な感覚も必要ですが、後者はあくまでもお茶を熟成させる技術の領域、台湾人の味覚に合った(=まうぞうの味覚にもあった)ビンテージが安価で製作されているわけです。
 と言うわけで、最近はプーアールにも浮気中のまうぞうです。
今日は、某イングウ(鶯歌)の某有名茶人のサロン(茶荘?)でサンプルで分けてもらった(なんと気前のいい!)20年物の佗茶をいただいております、ただいま10煎中!まだまだいけます。カビ臭?ありませんよ、全然(笑)。茶壷もプーアール飲みから譲ってもらったやつでいい感じに雑味を持って行ってくれます。うむう、ゆるゆるまったりするにはいいお茶だにゃ~。
→ プーアール専門ナイフ:茶葉型しているのが笑えます。雑誌で見た瞬間に欲しくなって即買いでした

2008-01-05

今日のお茶

今日のお茶
盧山有機茶
 最近の台湾の流行系、緑茶化しすぎた高山茶に対しての答えのひとつ「有機茶」。ここ2年ぐらいいろんなタイプの有機茶を見つけて飲んできたが、これはその典型みたいなかんじ、発酵度を少し上げて本来の発酵したお茶のイメージに近づけたかんじ、おととしの夏ぐらいに盧山の農家で買って来たやつだけど、これがなかなか劣化せずいい感じで時間を重ねて来た。葉っぱも厚くてはじがきっちり赤くなるまで発酵させていている。
 この手のお茶は高山茶系と違い長持ちするし、いいなあと改めて感じている。(最近この冬買って来た高山茶をメインに飲んでいたし)。
問題なのは、この農家が最近盧山の頂上あたりで新しく民宿を経営し始めたらしく、盧山の温泉街にあった茶荘を締めていることが多いこと、最近いってもずーっと閉まっている、ここのお茶は全体的に安くて好きだったので何とか入手したいなあとおもっているのだが…。
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2008-01-03

my Tresure

暇なのでもう一回投稿。
もえーなティーカップとソーサーでごじゃります。
ガイドブックで見て以来もう欲しくて欲しくてだった台湾の「フランツ」という新進の洋食器ブランドです。マウゾウには絶対ご縁のないと思っていた晶華大飯店裏のブランド通り(日本で言うと表参道みたいなところ)にお店はあります。台湾ではカーゴパンツにTシャツですごしているマウゾウにはなかなか入りづらい店内、意を決して入ってみました。
 するとあるわあるわ、お宝食器の数々あまりにいろいろな種類があって一時間ぐらい迷ってしまいました、でその末に選んだのがこの子、写真では見にくいかも知れませんが、右上のてんとう虫の付いている葉っぱ全体が取っ手になっています。これがなかなか手に沿っていい感じ、3点セットで一万円(!)もうなづける満足振りです。ちなみに使ってるかときかれると、びびって買ってから二回ぐらいしか使ってません(笑い)。まあ、飾っておくだけでも充分満足、たまに棚から取り出してニヤニヤするのもまた楽しい感じです 。

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今日のお茶

 今日のお茶は杉林渓の春茶
去年の9月に竹山のとある茶荘で焙煎茶を買ったときに日本人は初めてだー、とラオバン(店長)がお土産にくれたお茶、ただでもらっているのでそんなに期待せず持って帰ったのだが、これがなかなかうまい、飲み飽きしないしついつい手が出てしまう。さらっと出すといかにもな杉林渓だけど長めに入れていると香りも味もしっかり出てくる…。
 ちょっと杉林渓あなどっていたかなと思いつつ、来年の春のシーズンにはもっと買ってこようかな?と考える今日この頃
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(転載)台湾茶を買うためのなんちゃって中国語講座

① 本格的に中国語を勉強したい人・中国語がわかってる人は見ちゃだめ
② 文法的には多分変だろう(「私欲しいお茶」みたいに)意味が通じれば良いのです
③ といっても通じるかどうか検証してないので、通じなかったらご免
④ 台湾で通じることを意識してるので繁体中国語です
⑤ お茶を買うための言葉なので一般的ではないです
⑥ つまりは、しゃれのつもりで読んでくれること

はい!唐突ですが!あなたは今台湾にいると思いましょう!お茶やさんでお茶を買おうと思うのですが、向こうは言葉が通じません!さてどうしますか?
 そんな時は、まず、メモを用意します。そしてペンを二本、(これはコンビニですぐに買えるよ!)メモをおもむろに二つに破って片方を相手に渡します。「筆談OK?」と書いた紙を渡し、さあ「筆談交渉」のスタートです。
 ちなみにまうは最高4時間筆談したことがあります

「日本人はよくこの店に来ますか?」
はっきりいってこの言葉に意味はありません、時節の挨拶と、私が日本人だと言うことを知らせる為に使います(笑)。まうもはじめていく店では大概使いますね!
ここで覚えておきたいのは「この」という言い回し「這個」よっく使います。ちなみに(口馬)はクエッションマークのようなもの、質問の時はとにかくこれをつけておきましょう!


「お茶を試飲したいです」

想~で「~したい」という意味です。このフレーズぐらい簡単なので発音できるようになりたいでしゅね


「茶葉を見せてください」

単純に試飲したいといっても出てくるお茶葉はそれなりのものでしょう。まず基本として飲む前に茶葉を確認してみるのは基本でしょう。茶葉が出てきた時には、匂いをかいだり一つ食べてみたりして、感じをつかむ(わからない人はハッタリでも良いので)ようにしてみましょう!


「「これ」と「これ」が試飲したいです」

何種類か出してもらったら指を指して試飲をさせてもらいましょう


「予算は1斤3000元までです」

はじめに予算を言っておくのも手です、これは600グラムで約1万円の場合の例です。基本的に入賞茶(凍頂除く)でも2000元程度なのでこれだとかなり高級なお茶までカバーします。


このお茶は一両(37.5グラム)いくらですか??

試飲させてもらったお茶が買うに値するとしたら、こう書いてみましょう!ポイントは一両(37.5グラム)の値段を聞くこと!そうするとそのお茶を売る時 の最小単位がわかります。4両=800元といわれれば150グラムからの販売ということでしょう。ちなみに1元は日本円にすると3.7円ぐらい。きっちり 計算してから買いましょう。
さらに言うとお茶の値段はほとんどネギリが出来ません。(まうの経験上)大量に買うときには量をおまけしてもらうか、別のお茶を分けてもらうようにしています

「トイレに行きたいです」

お茶を飲んだときには急にトイレに行きたくなるのは良くあることです、まうも半なきでトイレに掛けこんだこともたびたび(笑)基本的にこの文章を書いた紙 を財布か何かに入れておき見せるようにしておけば、非常に安心です。ちなみにまうはあせって「我是便所(直訳:ワタシハトイレデス)
」と叫びながら、トイレにかけ込んだ時まであります。(泣)


「帰りのタクシーを呼んでください」

地方のお茶やさんなどでは絶対に必要な言葉!台北のお茶やさんの場合大抵問題なく呼んでもらえるのですが、地方の場合は店について最初に上記の文に「可不 可?」とつけて、できるかどうか聞いてみましょう?帰りのタクシーの手配が出来ない場合は乗ってきたタクシーの運転手さんに残っていてもらうように交渉し ましょう!


れっすん2お茶について語ろう


 レッスン1はお茶を買って帰るための簡単な言葉、これだけでは良いお茶に出会うことは難しいでしょう
お茶について質問したりしないと、相手もこの人がどれくらいのお茶好きなのかわからないので、いきなり良いお茶を出しては来ないでしょう。自分のお茶知識を総動員してお茶について話しましょう!

「このお茶の茶樹は「青心烏龍」ですか?」

大体、半球状の高級なお茶を飲んだらこう聞いてみたら良いでしょう。別に質問と言うよりは、お茶について基本的な知識があるよという。自己アピールですね。この一言だけでも、ある程度の基礎知識がある事を相手にわかってもらえます。


れっすん3自分や日本ついて話そう


 レッスン3では、「自分や日本について話す」です。自分のお茶に対しての思いを話せば、お茶屋さん、茶農家さんも喜んでくれま すし、もっと、上質なお茶が出てくるかもしれません。また、日本びいきの多い台湾では、日本の話しはみんな喜んできいてくれます。品茶している間も手は休 められないのです。腱鞘炎になるまで書きまくりましょう!

「日本では台湾茶が流行しています」

見たまんままですね(笑)


れっすん4いきつけの店が出来たら


 レッスン4は、何回も行って、お互い気心の知れたお茶やさんができてから使う言葉です。はじめていってこんな事行っても「馬鹿」だと思われてしまいます。そういう意味では、中上級の言葉でしょう!

「このお茶ははじめて飲むお茶です」

何回か行った茶荘でいつもと違う(上質な)お茶を出してもらった場合必ず「初めて飲む」ということを伝えましょう(顔は絶対驚いたような顔で)。

「お客さんが多いので、後でまた来ます」

お客さんの多い時間帯には、なかなかお茶やさんとゆっくりお話することは難しく、また他の人がいるときにはスペシャルなお茶を出してもらえない場合もあり ます。ご飯を食べるなどして時間をつぶして後からまた来るようにしてみるのも手です。ちなみにまう的には夜の時間帯がお勧めです(遅いところでは11時ぐ らいまでやっている店もあります)


「別のロットがあったらすべて見せてもらえますか?」

大きな店でない場合、大体のお茶は小口のロットで生産元から購入・管理しています。お茶やさんによっては、かなりロット毎に品質が異なるので聞いてみるの も手でしょう、ただしはじめていった店でこれをやるとかなりいやがられます。買うのか買わないのかわからない相手にそんな無茶な面倒なことを言われるとむ かつくのも当然のような気もします。


れっすん5お茶やさん以外にも教科書にない中国語


 レッスン5は、番外編!お茶を買うための言葉はお茶やさんだけで使うとは限りません!他の場所でお茶に関して聞く時の言葉を集めてみました

「名刺の店に「3時に行きます」と電話してください」

ホテルのフロントでこう書いて名刺を渡すと、アーラ不思議、お店が開いているか確認できます。夜遅く行こうと思ってるときには営業時間内であっても一度電 話しておくとよいでしょう(お客が来ないとかってに早仕舞いする場合が非常に多いでっす)ちなみに「名片」が名刺ですこれを「書」に変えてガイドブックを 見せるのも可です


「荷物を明後日まで預かってもらえますか?」

まうは台北のホテルでよく使います。台北に荷物を置いたまま地方都市に行き向こうで数日滞在して戻ってくる時によく使います。荷物を持ったまま地方周りを するのは非常につらいものがありますそんな時はこう言って預かってもらいます(但し安全かどうかは保障しません、まうは幸いにも盗難にあったことはないで すが。貴重品は入れない、鍵をかけるは絶対ですね!)


「お茶を飲むので熱湯が欲しいです」

買ったお茶をホテルで早速飲んで見たいと言う衝動に駆られるのは誰でも同じ、でも、買ったお茶を空けるのって嫌でしょ!そんな時には小袋に少しだけ分けて いれてもらうのがポイントです。そして、ホテルでおもむろにこの字を書いて渡して熱湯をもらって思う存分満喫しましょう!


「この近くに有名な茶荘はありますか?」

「あなたがお茶を買う店があれば教えてください」

二つまとめて紹介します。ホテルのフロントや仲良くなった人に聞いて見ると良いでしょう。大体観光向きの店か有名店しかないのですが、地方などでは思わずヒットな店が見つかるかもです。でも決してお茶やさんで聞かないでね(みんなプライド高いので、ぶん殴られますよ)


(転載)超感覚的まう的茶論

 超感覚的まう的茶論
 はじめに

 このコーナーは、まうがお茶を飲んでいて感覚的にこういうお茶が楽しいなあと感じている点を書いています。もちろん、異論のある人は多いと思うのです、
 お茶は「自由に楽しむもの」だとまうは考えています。味の感じ方、嗜好、またはお茶の愉しみ方、そのすべてはひとりひとり違うと感じています。誰にも違う趣味嗜好を押しつける権利はないし、他人の趣味嗜好に干渉することはできないと考えます。これは、まうが嗜好品関係の趣味遍歴の中で当たってきた壁でもあります。
 今回非常におこがましいのですが、独りのお茶好きとしての美意識というかお茶に関しての価値観のようなものを書こうと思ったのは、私自身の中で「嗜好品を愛する」ということを少し整理してみたいなあと感じたからです。
 だから、この文章自体も誰かに「私の美意識」を押しつけ、肯かせようとかそういうのではなくて、多くの人がブランドや作法や高価な道具や薀蓄に自分の感覚を左右されることなく「自分の美意識」を大事にしてお茶が飲めたらいいなあとおもって書き始めています。

 美(味)しいお茶(序章)
 美味しいとは一体どういう感覚なのでしょう。非常に難しい問題です。日本酒にはまって利き酒三昧(一回100種類以上飲んでいた)の時も悩んだ問題です。単純に五味のバランス、香味などで比べていくと、ある一定のレベル以上のものは困ったことに「みんな(言葉で表すと)美味しい」のです。
その上で自分の中で順位付けをしていくと絶対評価と言うよりはある種の傾向(嗜好)があるように感じたので評価する言葉として「自分の嗜好に合う」とか「美味しいのですが自分の嗜好ではこういう風な味の方が…」と言うような言い方をしてきました。
 ある時、ワインのトップクラスのソムリエが日本酒を自分のワインの評価基準にのっとって評価するというイベントの結果を聞かせてもらいました。これが面白いほどワインの評価の時の傾向(その人は香りの華やかさと、切れ味を重視する評価をするのですが)と同じ傾向のものに軒並み高い点をつけていました。これを見てもわかるとおり、味だけでの絶対評価(品評とも言いかえられるかもしれません)というのは最終的には個人の好みと言う非常に鋭角的なものになり、傾向や嗜好がはっきりした者同士であればその鋭角同士のぶつけ合いと言うのは非常に殺伐したものにならざるを得ないのかとも感じています。
 また、味覚と言うのは知ってのとおり、また、体調などにも大きく左右されてしまいます。満腹の時に最高級フランス料理のこってりしたものを無理やり食べようとしても、とても美味しく感じられないのは想像に難くありません。お茶やお酒のようなと言う「愉しむ」為のアイテムでそのような殺伐とした鋭角的な議論(お互いを認め合って高めようとするのであればそのような話も歓迎ですが)をするのは私にとっては不毛以外の何物でもなく、このような愚は犯したくないとも個人的に考えています。
 そんな中で、これは私個人の頭の中でですが、味覚以上に揺るがない絶対的な評価軸があるのに気づきました。
これであれば、より多くの人に共感できるであろうし、多くの人が楽しめるだろう評価軸です。
 日本の茶道にも通じるかもしれない点ですので、そう言う愉しみ方にまうがならされているからかもしれませんが…。それは「美しいかどうか?」という判断基準です。まず断わっておきますが、ここで使った美しいと言う言葉は非常に観念的な意味での「美しい」で単純に見た目の問題のみを言っているわけではありません。しいて言えば「美意識にのっとった」とでも言いかえられるのでしょうか?
 またたとえ話で恐縮ですが、私の敬愛する酒販店(たしかおいしんぼにも載っていたと思うのですが)の親父がかなりの偏屈で全くの下戸(酒の飲めない男)なのです。その親父が自分の店の酒をすすめるときの話しでもう10年以上前の話ですが鮮明に覚えている話があります「今年も○○の蔵に様子を見に言った、酒の味は飲んでいないからわからんが、玄関の綺麗に掃き清められた様子、差されている一輪の花、その花が訪問者の心を和ませるように、しかも私が来る直前に行けた新鮮さだった、その心で作る酒が旨くなかろうはずがない」と。
 つまり全く飲んだことがなくても、そのユーザーが共感できる「美意識(価値観)」を創造し、その価値で酒の旨さを計っていたのです。
 お茶の世界でも全く同じことが言えるのではないかとまうは考えます。以下にまうが「美しい」と感じてきた事を書きながら、新しい価値観を創造していければと思います。

 心とお茶「この一杯のすべてを味わう」

 まうがお茶を飲む(品評しようと言う時ではなく、あくまで楽しむときにです)中で、一番味を左右している要因かも知れません。心のこもったお茶というのは、それだけで確固たる価値があると感じています。
 そもそもお茶というものが、単なる、椿科の葉の乾燥物をお湯に浸した液ではなく、薬でもなく、嗜好品として「茶」たり得ているのが、「心」の有無ではなかろうかと考えています。「心」と非常に乱暴な言い方をした中にはいろいろなものが入っていると考えます。以下に、私がどのようなものを「心」とよんでいるか書いてみます。
 ・ 「作った人の心がこもったお茶」
 これが味わいたくて私は台湾にいっていると言っても過言ではないでしょう。茶農のお茶作りにたいしての愛情やこだわりを自分のものにし、味わうためには直接会って話しを聞くのが良いのは当たり前でしょう。また同時に、そのお茶に対しての自分の感動を人に伝え、ともに感動するのも非常に楽しいことだと思っています。
 ・ 「いれていただいた方の心がこもったお茶」
 茶芸と言い換えられるかも知れません、相手を思いやった・仕草・手法で淹れられるお茶は「もてなしの心」が加わって、本来の味以上に味わいぶかくなると感じています。
 ・ 「愛でる心で増幅されたお茶」
 茶道で言う道具・設えなどと同じですね「もてなしの心」とも似ていますが、さらに「芸術を鑑賞する心」とでも言うのでしょうか?美しい道具・いれものなどのうつくしさを愛する心がお茶をお茶たらしめる要因となるのではないでしょうか。

 他にも色々あると思いますが、思いつく順で並べてみました。
 余談ですが、逆にこれらの心を廃した対極に「品評」があります。番号で管理し、機械的にお茶を淹れ、スプーンや無地の茶杯などの無機的なものでお茶を飲むことで本来の味を計ろうと言うことですね。
 くどいようですが、これはこれで必要ですし、私もお茶を買うときなどにはこれに近いことも行います。ただ、お茶を味わう、愉しむと言った時に、味という要因のみに頼るのは片手落ちで貧しいと思っています。もっとこの一杯の茶杯の中に注がれたすべてのものを愉しみたいと私は考えています。

 ジャズセッションのようにお茶したい~お茶会のすすめ~

 前章で味以外の要因も愉しみましょうという提起をしましたが、この章では人が集まることで「価値観」はより多様化され、相乗効果をあげるという話しをしたいと思います。
 私はお茶を人と飲むのが好きです、「お茶会」と称してお茶を目的に人が集まることも大好きです。人が集まることは、お茶に対して違う感動のポイント、違う美意識、違う価値観が集まると言うことです。つまり、自分自身では感じられなかった新たな感動の発見があったり違うものの見方ができ、そこからさらに「お茶が美味しくなる」ということです。
 勿論、これはお互いの主張を認め合う寛容さと、人それぞれが物の見方が違うという人間の真理がわかる大人同士でないと通じない理屈です。もし、そうでない人がお茶会をやったとしてもそれは自分の価値観を押しつける「お教室」にしかなり得ません。
 私の「お茶会」にたいしての理想のイメージは「ジャズセッション」です。
 様式に縛られずに、演奏者同士だけでなく、オーディエンスも含めての一体感が、もう2度と再現できないような高度なレベルでの調和を生み出している。それと同じように、自由な中で「お茶」と言う一本の糸で淹れる人、飲む人が結ばれるようなお茶会がやりたいと感じています。そう言う意味でも「まう茶」でやっている「野外茶会」というイベントは、人が建物と言う「いれもの」「枠」を取り払ったところで、より自由に「淹れ」「飲み」そして「感動できる」のでは、と言う仮説に基づいています。野外と言う不安定な状況でこそ、それぞれの個性が発揮され「面白い」セッションになっているのではと個人的には思っています。
 余談ですが、一方で、日本の茶道は「クラシックのコンサート」に例えられるでしょうか。様式の中で指揮者の力量が問われるような部分は、主人を指揮者、客をそれぞれの演奏者に当てはめると、非常に似通った関係に個人的には思えます。

 バーのような茶館でお茶が飲みたい
 「主」が「客」をもてなす気持ちがお茶の味に関係するのであれば、茶館は「バー」のようでなくてはと思います。
 「バー」は酒を売るところにあらず、酒を媒体にして「主(お店)」が「客」をもてなす、そのもてなしにお金を払う所です。
 酒を混ぜるだけではなく、その雰囲気すべてを支配して客に対して満足を与える。言うなれば、もっとも洗練された接客業だと思っています。
 まず、ある一定のレベル以上のバーテンダーは一様に異常とも思える記憶力でそのお客がいつ来たか、何を飲んだか、どんな雰囲気だったかを覚えています。そして、話したいようであれば話をし、ゆっくり酒が飲みたいようであれば、飲み終わったら絶妙のタイミングで次のオーダーを取りに来ます。また、酒に関しての知識もひけらかすでもなく、望まれれば引出しを空けるように取り出して見せます。トップバーテンダーは酒に関しての故事、来歴に精通し、平安時代の清少納言が枕草子に書いた(「香炉峰の雪」と言われればすだれを上げる)から茶道の禅問答に通じるような日本人好みのウィットに富んだ独特な言葉遊びも多々存在します(「ボギーは来てますか?」というとドランブイ(リキュール)のボトルの内容量を確認するとか)
 このレベルを茶館に求めるのは酷なのでしょうか?しかし、あまりにも椿科の葉の煎じ汁を売るだけの店が多く、げんなりさせられてしまうのが今の現状です。空間だけはそれらしく作って、あとは何もなし、自分のお茶についても語れない、そんな店もあります。まだまだ貧困ではないかとおもってしまいます。お金を払って飲むからにはもっと不可価値をつけていただければと感じています。
 また、バーテンダーと客が単なる「酒好き」と言う枠でひとくくりにできないのと同様、茶荘、茶館とその客を同じ「お茶好き」というだけの枠でくくることはできないと感じています。たとえば絵画においての画廊と愛好家のように「対象物を売ることによって生活をする」人と「対象物を愛好する人」と言うのは利害関係が一致すればコミットできますが、そうでない場合は売ることで利益を享受する人と単純に愉しむ人は明らかに区別されるものです。
 これも残念なのですが、日本では、この図式をわきまえず、「同じ「お茶好き」でしょ?」といって距離感を無視して妙になれなれしい対応をする茶荘、茶館が多いのも事実だと思います。日本の中国茶を喫する習慣はまだ歴史が浅く愛好者も少ないのでそのようになってしまうのでしょうか?

(転載)コンテスト入賞茶は傾向をつかむ教科書になる

コンテスト入賞茶は傾向をつかむ教科書になる

台湾茶には、入賞茶というものがあります。ここでは入賞茶というものが何か、その功罪を書いてお茶選びの参考にしてもらえたらと思います

入賞茶とは何か?
台湾の各茶区では、毎年ベストシーズンの一番茶を20キロぐらい(茶区によって違いますが)農会(農協)または茶業改良所に集め、そのお茶の品評を行い、等級付けし封印をして再出荷を行う制度があります。また、賞を取った茶農には看板が送られお店に飾ることができます。

入賞茶の功
入賞茶の功績を述べてみたいと思います。品評制度を行うことで下のような効果があります
① 均質化:農産物として大事なこと、産物が均質であると言うことに関しては非常に意味があります。
② 価値の創造:あいまいな評判や格式などを除き、よいお茶を売る店が評価され、儲かり守られる仕組みだと考えます
③ 相場の形成:不当に高いお茶をスポイルすることができ、市場を形成するためには非常に意味があると思います ④ 地区毎の特色が出来る:茶区毎に入賞傾向に差を作っているところもあります(杉林渓や青山茶)これによって茶区ごとの特色を出しているところもあります。

入賞茶の罪
逆に品評制度で弊害が起こっていると考えている部分を書きます
① 主催者側の恣意が働く:農会や改良所が主催することで、それらの進めたい品種、味作りに入賞が偏る(多くの産地では青心烏龍と新品種の品評が行われるがようはそれ以外は評価されないということ)
② 一番茶ゆえの弱さ:一番茶であるがゆえに、お茶の味が弱い、品評会自体が早すぎるための問題
③入賞するためのお茶作りが行われる:入賞傾向の中に茶色や葉色も含まれるために茶農は色の綺麗なお茶を作ろうとする、必然的に味は弱くなる。また香り重視なので味が弱くても香りの強いお茶が持ちこまれる
④ 最小ロットが決められているために賞に出せないお茶:最小ロットが小さいため、ある程度の大きさで作られていないとそもそも品評の俎上に乗らない(手間隙かけた小さい畑のものは評価されない)
⑤ 保存にまでは基準がないこと:よくあるのは入賞茶を看板代わりにショーケースや外においてある御茶屋さん、
保存状態がこれでは劣化は避けられません

品評茶に対してのまうの認識

入賞茶はスペシャルなお茶ではありません。あくまでも、農会や改良所が決めた基準にあったお茶かどうかと言うことです。ですから「入賞茶=美味しいお茶」と盲目的に信じてしまうのは非常に危険です。もっと美味しいお茶はありますし、一番茶にこだわらず自分の舌に合ったお茶を探すことが大事だと思います。
また、まうの好きな古来の品種・製法も品評にこだわったいては探すことはできません。
現実問題としてまうも入賞茶に感動することは余りありません。あまりにも系統が似通いすぎ面白みがないと思うことがほとんどです。
ただ、今の日本の台湾茶の現状(基準になるお茶がない状態)を考えると、まず自分の舌で味の傾向・茶区の傾向をつかむためには、是非とも飲んでみたい「教科書的なお茶」といえるのではないでしょうか?
 
入賞茶の価格

せっかく入賞茶には価格設定があるのでその価格の一例を書いておきましょう(まうが知っている限り)。その年の生育状態などで変わりますし、まうが買った、調べた値段がぼられている可能性もありますので大体の目安です。自分の買っているお茶が高いかどうか判断する一つの要因になると思います。
 表の値段は台湾元です。通貨は大体、1元を3.5-3.6円と考えてもらえればと思います。凍頂の品評制度は複雑なのであえて書きませんでした。こうやって見てみると量は多いものの100gに換算するとそれほど高くはないでしょ。

(転載)台湾茶を産地で分類




台湾茶を産地で分類
台湾茶はほぼ台湾全土に分布しています。茶区ごとに、名前がつけられているのでその名前を整理してみました
 茶葉改良所の資料を元にしているのですが、なぜか、雲林県(にも雲頂茶と言う銘茶があるのですが)・台中県の茶区が載ってっていません。とりわけ台中県には梨山・福寿山・大兎嶺・雪山・合歓山などで多くのお茶が栽培されています(かなりメジャーなお茶産地でもあります)。もしかしたら、農会(農協のようなもの)のコンテストがないのかもしれません。上の台中地区のお茶は基本的には「高山茶」として売られていることが多いです。
 ちなみに、上の産地の中にもかなり衰退の進んでいる茶区もあります。
たとえば、五峰茶、古典的な産地なのですが、茶区の隣にゴルフ場が出来、茶畑としては全く魅力がなくなってるって言うかそんなお茶やばいんと違う?な場所もあります。この辺は日本のお茶産地とも近いものがあるかな(笑)
 また滅茶苦茶小さい茶区もあります、最南端にある屏東県の港口茶は茶農の数が13人?!現地に行かないと入手が難しいのもうなずけます。
あまり有名でない茶区のお茶は台北に来るとその近くにある有名な茶区の名前にして売られていることが多いようです

 ホントに、その地区で作ったお茶を買うには、
  ① 信頼したお茶屋で相談しながら買う。
  ② 農会の鑑評会の封印付きのものを買う。(ただし量は最低でも半斤です)
  ③ 産地に行って、茶畑で買う
と言う方法があるかな?(経験的には)

(転載)台湾茶を製法で分類

台湾茶を製法で分類

地域・茶葉の種類以外に製品の違いが大きく出るのは製法です。ここについては、まとまった資料があまりないのでまうが思った感じで書いていきます。間違いや誤解を呼ぶ表現があるかもだけど、それはご免ね!

発酵度
・ 無発酵茶=緑茶(発酵させない)
 発酵させないお茶です。6大名茶のカテゴリーでは緑茶と言われているものです。台湾で生産されているものでは、三渓地方の龍井、碧螺春が有名です。また花蓮地方にも紅茶用の茶葉を使用した「蜜香緑茶」と言うものがあるようです 阿里山で「緑茶」として売っていたお茶があったのですが、半球状に揉捻していたので、正確には緑茶とはいえないかもしれません。また日本で一躍有名になった「禅茶」もこのカテゴリーでしょう
・ 弱発酵茶=包種茶など
 発酵の非常に弱いお茶、包種茶はこのカテゴリーが多いです。梨山の高地で栽培されている烏龍茶もこのカテゴリーに入るものが多いですね。茶殻をみて茶葉も縁が赤くなっていない程度の発酵度合いと覚えているとよいのではないでしょうか?(但し、高焙煎のものは、焙煎香や茶葉自体が焼けているので一見して発酵度を見分けるのは困難です)
・ 中発酵茶=一般的な台湾烏龍茶
 茶葉の縁が赤くなるまで発酵を進めたお茶、一般的な半球状のお茶はこのカテゴリーが多いです。但し、最近の流行は発酵度を弱くしたものが多く、とりわけ梨山系の高山茶は弱発酵のものが流行しています。
・ 高発酵茶=東方美人・台湾紅茶
 茶葉全体が赤くなったのもが混ざっている、もしくはすべてが赤くなっているお茶です。60%以上の発酵度のものをこういいます。
・ 後発酵茶=黒茶(プーアル茶)
 台湾でもこのところプーアル茶は実は静かなブームなのです(日本や香港でのブームが飛び火して)。あえてこの稿で取り上げたのは実は「台湾ではプーアル茶は生産されていない」と言うことをいいたかったのです。台湾で売っているプーアル茶はまうが知る限り100%大陸からの輸入品です。お土産やなどで「台湾名産」としてプーアルを売っている店がありますが、そういう店は非常に悪質なカタリと言えるでしょう。
 ブームのおかげで良質のプーアル茶が台湾に入荷していたり、茶荘が加工(焙煎など)をして販売する中国では入手しにくい面白いものもありますので、一概に購入を批判はしませんが、よほど信頼できる茶荘ができてからの購入をお勧めします。

焙煎

・ 毛茶(焙煎していないお茶)
 一般的に市場に出回る事は余りありません、水分がまだ若干残っている状態ですので、ほっておくとあっという間に風味が変わってしまいます。台北の茶荘の多くはこの状態で産地から茶葉を送ってもらい、自分のところで焙煎します。同じ茶葉だとしても焙煎の技量いかんでは、仕上がりに雲泥の差が出てきます。台北のお茶やさんの値段が入賞茶より高い由縁でもあります。ちなみに毛茶は「胃に悪い」と言います。もし飲む機会があっても飲みすぎないようにしましょう。
新茶の時期には焙煎途中の物や入荷したての毛茶を飲む機会が極まれにあります(まうはなじみの所から勉強用に分けてもらったりします)
・ 一分火
ほとんど火入れをしていないお茶、焙煎香でお茶の味をよくするというより、乾燥を進めて発酵を止ただけという感じです。ゆえに茶葉そのものの味が非常に強く影響します(よい茶葉でないとこの状態では商品として提供できません)。また、完全に水分が抜けきっていないため保存も難しいお茶です。(つまりこのタイプお茶は、シーラーや脱気パック器などの保存手段を持たない方には購入をお勧めできません)
・ 二分火
 一般的な高山茶、包種茶の火入れ度合いはこのあたりです。書き忘れていましたが、焙煎と言っても珈琲のようにフライパンなど炒るのをイメージされる方も多いかもしれませんが、そうではなく低温で何日もかけて、乾燥させているのです。二分火の場合は焼きよりも茶葉自体の味にこだわりたい方にお勧めです。ただ、このあたりだと、焙煎する人の技量が非常に強く影響します。
・ 中火(3~5分火)
 一般的な凍頂茶などがこのカテゴリーに当たります。また、梨山系の高山茶でも昔作りにこだわっているところではこのぐらいの焙煎が多いですね。焙煎することで茶葉の味がしっかり出て焙煎香も強く現れてきます。バランス重視の方にはこのあたりの焙煎度がお勧め。ただ下に書くような焼きなおしたお茶もこのぐらいの焙煎度ですので、見極めるのに注意が必要です
・ 高焙煎茶(鉄観音など)
 鉄観音など一部のお茶では5分火以上の強い焙煎をするものもあります。茶色は赤茶みを帯び始め、ほうじ茶のような柔らかい焙煎香が感じられるようになります。また、前述のプーアルのように大陸から輸入したプーアルに強く火入れをし、殺菌、洗浄、消臭をしたものもあります。
・ 冷凍茶
焙煎はおろか乾燥もさせないお茶です。発酵が終わった段階で冷凍させて作るお茶で、さらに冷凍中にも酸化するので、日本で飲むのは非常に困難です。ピンリンで売っている店がありましたね。あと木柵にも数軒のませる店があるということです
・ 炭焙煎
 炭焙煎に関して、あえて別稿を起したのは、主に2種類の炭焙煎のお茶があるからです。一つは、珈琲などの炭焙煎のように炭焼き香をつけたいための炭焙煎、これは下の香りの部分に詳細を書きます(多くの炭焙煎はこちらのパターンです)。もう一つは炭の遠赤外線効果を利用して内部の乾燥を助長したもの。これに関しては非常に少ないですが、そこまで気を使う茶荘も存在し、その出来は非常に優れています。両者の味の違いは歴然で、非常に面白いです
・ 焼きなおしたお茶
 これも技術といいきれば良いのでしょうが、あえてよくない焙煎と言います。古くなり味の落ちた、もしくは湿気が入り味の落ちたお茶葉を再度焙煎しなおすことで再利用したお茶です。当然、味もばらつきが生じ、ひどいものになるとお茶を飲んだときには(まうの表現では)腐った菊のような臭いがします。一概に「よくない」とはいいきれませんが、多くの場合は、それが「再利用」とは言われず、さらにひどい場合は新茶として売られている場合もあります。また、台北の焙煎のうまい茶荘ではほとんど見分けがつかないような巧妙な焙煎技術を持っているところもあります。

着味・着香

・ 古法焙煎(甘蕉焙煎)
 昔からの製法の一つで、焙煎する時にさとうきびと一緒に焙煎することで、さらに甘味を増幅させる方法です。確かに甘くなるのですが、独特のくせがあり、さらに何煎も入れていると明らかに甘味の減り具合が気になります。
 ただこのお茶が好きという人も多く存在します(気づく、気づかないに関わらず)し技術の一つといえなくもないと考えています。
 ・ 炭焙煎
 前述の焙煎技術の中で少し書きましたが、多くの炭焙煎が、炭焼き珈琲のように焼いた香りをつけることを目的としたものが多いです。また、高地原住民系の昔からの作り方もこの作り方が多いです。焼き方はさまざまですが、一つの例としてあげると、藁ずとにいれた茶葉(巨大な納豆をイメージしてください)を焼き芋のようにおき炭の中に放り込むという大胆な方法があります。昔作りの珠露茶などでこのパターンの味に出くわしたことがあります
 ・ 着香茶
 着香というとよくないイメージが付きまといますが、農作物の一つの技術として考えるとあながち全否定の対象でもなくなります。まうが出くわしたお茶の中にもミカンの花を手作業で茶葉に擦り付けた鉄観音は、アールグレイの紅茶など足元にも及ばない気品がありましたし、台北北部の南港の桂花烏龍茶は畑の横に桂花(キンモクセイ)があり、その同じ土地のキンモクセイの花の臭いをつけた桂花烏龍はむしろ自然においしいと感じます。
 勿論、なんの因果律もない物を着香したり、化学物質を添加したりした着香は不自然極まりなく、美味しくも無いことはいうまでもあいません。

それ以外でお茶の味に影響を与えるもの
・ 形状
 包種茶のような形状、半球状のお茶でも大きさによって味は全然変わってきます。
 たとえば、包種茶の茶葉をあえて半球状にしたものを飲んだことがありますが、普段飲む烏龍茶と全く違っておどろいたことがありますし、同じ金萱種を使っても大きさによって全然味は異なります。また、崩れてしまった茶葉とそうでない茶葉、手づみのお茶と機械づみのお茶、茎のついているお茶とそうでないお茶、とさまざまな要因が他にあります。
・ 茶樹自体の年齢
 お茶にして美味しい適正な樹齢が茶樹にはあるようです。茶樹が新しすぎると、日本茶に近いような青臭さが残り、また茶樹が古すぎると、こしのないなえた味になってしまいます。適齢のお茶は当然人気や需要が高く、古くから取引をしている所に行きます。ブームに乗って新しく取引をはじめる日本の茶荘には残念ながら若いものや、適正時期を過ぎた茶樹から取れるお茶が多いのも事実です
・ 土壌の力、栽培状態(有機農法)
 茶樹よりさらに先にあるのはその茶樹が育っている土の状況ですね。土壌の違いでここまでお茶の味が力づよくなるのか、と最近驚いたことがあります。周りに農薬を使わない斜面を新たに起こし、土作りからこだわった有機農法で作られた凍頂烏龍茶だったのですが、今までと全く違う味に驚かされました。ちなみにまうが飲んだ多くの有機農法でつくられているお茶は、土地がやせていてあまり魅力がなかったのですが…、驚きました

まとめとまう的主張!
 なんというか、まとめてみて思うのですが、すご一杯ありますよね。製法だけでもこの多さ、やはり一筋縄では行かないですねえ…。自分が気に入ったお茶をゲット出来るまで長い時間がかかるかもしれません、でもそれってロールプレイングゲームみたいでなんか楽しいと思いませんか? 

(転載)台湾茶を茶葉の種類で分類

茶葉の種類で分類

種類も中国本土ほどではないですが、沢山あります。主なもの、まうが思い入れがあるものを中心に整理してみました

主力品種
・ 青心烏龍
 別名「種仔」「種茶」「軟枝烏龍」「玉叢」、台湾の青茶の主力品種。1855年に林鳳池さんが福建から凍頂山に持ちこんだ茶樹から派生した茶葉。どちらかと言うと晩生種。ただし、茶樹が病害によわく、茶葉の生産量が少ないのが難点、青心烏龍や包種の高級茶に使用されているのは大体この種類。

・ 青心大○(有るの中がないやつ)
新芽に白い産毛が多いのが見た目の特色。葉の外観のギザギザが目立つのも特色の一つ。茶樹の勢いが強く全国的に生産されている。ので、生産量が多い品種でもある(但し、最近は作付け面積が減りつつある)。多く作成されているのは桃園,新竹,苗栗の三縣。場所でも想像できると思うけど、烏龍も勿論だが、この茶樹で作った代表的な茶種は東方美人茶(椪風茶)ですね。まう的にはこの茶樹で作った包種茶(桶球包種茶)は包種大好きまうとしては楽しかったです

茶葉改良所の品種改良種

・ 台茶十二号(金萱)(No2027)
 今から約20年前に新品種として命名された。独特の風味があり消費者の人気も高い、中生種で茶樹も大きく、新芽はバンバン出てきて葉も肉厚で、環境にたいしても強いというわけで在来の茶樹を駆逐しつつどんどん作付け面積を増加させている。裏を返すと機械づみが出来て、土地ごとに特色のでにくい面白みのないお茶。農産物としてはまことに結構だが、つまらん(個人的見解)ちなみに2027とは試験場の開発ナンバーですね。
 
・ 台茶十三号(翠玉)(No2029)
 金萱とほぼ同時期に開発された中生種、12号に比べると機械づみがしにくいのと、うまみがちょっと変わっているのと、花の臭いがきつすぎて、はじめは敬遠されていたのだが、現在は人気品種の一つに、こちらも比較的生産が簡単な茶樹。ちなみに金萱とは受粉させた茶種と花粉の茶種の関係(何と何を懸けたかは忘れちゃったが)逆なだけ、系統が近いのもうなづける

特定種類を作るための茶葉
 ・ 鉄観音
 1900年ごろに木柵の張兄弟が安渓から運んできた茶樹、ここで勘違いしてはいけないのは、現在安渓で作られている鉄観音とは全く別物の茶種だということ。当時の中国では茶の分類などが非常に粗かったので今の鉄観音種とは全く違うお茶なの。葉の肉厚は極めて厚く、この辺も木柵鉄観音の強い焙煎に耐えれる茶葉なのだろう。茶樹の勢いも弱く、木柵地区の土地が弱っているので現在、生産高が減りつつある。 多くの木柵鉄観音は他の茶種で作っているの(!)で、最近は鉄観音種で作った木柵鉄観音を区別して正(木叢)木柵鉄観音といっている。

 ・ 四季春
 木柵の山で生まれた、交雑種(蜂やら虫が自然受粉させたものと考えられている)、このお茶が広がったのは、極早生種だったという点が評価されたから、いつの時代にも春茶が待ち望まれているのは当然、一日でも早く収穫できるお茶が珍重されたのは言うまでもなく、自然交雑されたこのお茶が広がったというわけです。収穫時期も長く、収穫量も多い、まあ春の早い時期に買うなら良いんだけどそれ以外には魅力がないかな?ちなみにそう言う由来のお茶なのでコンテストなどはないです。はい。
 ・ 青心柑仔
龍井茶や碧螺春などの台湾緑茶を作るための茶種、柑橘系の葉っぱに似てるところからこの名前がついてます。これも誤解がないように書きますが、大陸の龍井茶や碧螺春とは全く無縁の茶種です。新店や三峡など緑茶の産地でしか生産されていないです

生産が減りつつある品種
・ 硬枝紅心 (大廣紅心)
 福建省から持ちこんだ台湾4大名種のひとつ、早生種で台北周辺で生産される、主には包種、烏龍になるが、時々鉄観音にもなる茶色が濃く、価格が安価だからだそうだ。

・ 大葉烏龍
福建省から持ちこんだ台湾4大名種のひとつ、緑茶と包種茶にされることが多い、台北北部でわずかに生産されているのみ。枝もまばらで、芽の密度もそれほど高くないからだろうか

・ 黄柑(白心、白葉)
 紅茶用の品種、東方美人も最初はこの茶葉で作っていたのでは?という説も有る。日本統治時代から輸出用として紅茶を栽培していた台湾だが、台湾が世界の紅茶市場から撤退した後どんどん産量が減っている

稀少な品種
・ まだ生産が始まって間もない茶樹
台茶十四號、台茶十五號、台茶十六號、台茶十七號、台茶十八號(ちなみに16-18号は紅茶用の品種)
茶葉改良所が認定し、農会が販売している茶種、但し、まだ生産量は低い。

・ 生産が難しくて減っている品種
武夷・水仙・佛手・烏枝・梅占
くどいようだけど、大陸の同名のお茶とは全く違います。機械づみに適さず手づみしか出来ないので収穫量が上がりません、それぞれ個性的で面白いお茶なんだけどなあ…。
・ その他
野生品種
ミンナン系の野生品種(1600年ごろには存在が認められていた)。どちらかと言うと単叢などに近い味。
台茶18号(宝紅)の親木の花粉にはこれが使われていると言うことで、シナモン様の独特な香りは、引き継がれている(と思う)

まう的主張!
ここまで書いてきて、まうがホントに偏ってるなと思うのです。まう的には農会が推す大量生産できる品種は面白みがなくて嫌い、まうの思う台湾茶の醍醐味と面白さは、地方に散らばった個性豊かで手間のかかる子達とどれだけ出会えるかということですね。
佛手なんて大好きですよ、ホント! 台北の大きなお茶やさんでは見つからない面白いお茶もっと探したいなーなまうでした!

(転載)台北中心部でお茶を買うのは安い?高い?

 台湾に観光で行くと言ったら、半分以上の人は台北にいくと思います。台北=台湾のように考えている人も多いのではと思います。
多くの人が集まる台北、そこでお茶を買うのは安いのでしょうか?高いのでしょうか?(あくまでも中心部でのおはなしです)

論外: デパート・免税店で買う
もう、これだけはお勧めしません、絶対に高い買い物になるからです(中身と価格の関係でね。)
包装も綺麗だし、売り子の人も日本語が話せるので、安心と言えば安心ですが、ではなぜ高い買い物かと言うと、台湾産でないものを売っている場合がほとんどだからです。 折角台湾まで行って、台湾産でないものを買うのはバカみたいでしょ?
デパートや免税店で売っているものは大抵ベトナム産や中国産の茶葉を使ったお茶が多いです。ここで反論が聞こえてきそうですね!
「私がデパートで買ったお茶はちゃんとMADE In Taiwanと書いてるぞ!!」とか…。お茶葉は農産物加工品なので、最終的に加工した場所の表記になってる事が多いのです。また日本のお茶でも、ベトナムやインドネシア産を混ぜ込んでいるのは常識となっています(これは混ぜ物というよりよりよいお茶を作るためにブレンドしたという意味合いですが)。中国の方でも、台湾出荷用に青心烏龍を植えた方がお金になるし、価格も安定するので青心を生産しているところが増えているようです。
 さあ、それでもあなたは、パッケージの綺麗なお茶を買いますか??

レベル1: 大手チェーン店で買う
 台北の街中を歩いていると、同じ名前のお茶屋さんが何軒かあるのに気づくでしょう。そのようなチェーン店でお茶を買うのはどう でしょうか?これも高い買い物になることうけあいです。理由はまあ上と同じ理由ですね。大体、台湾の人がみんなお茶好きで、プレミアムのお茶を捜している かと言うとそうではありません。それなりの普段用のお茶を飲んでいる人がほとんどですね。大手チェーンはそう言う層を相手にしているので、当然そのような 品揃えになります。ただ「時間がないけど、安い茶道具が欲しい」とか「ティーバッグのお茶が欲しい」といった理由だとそれなりに必要なものは入手できます。
レベル2: ガイドブックに載ってる専門店に行く
 これが、観光で行かれる方、初めて行かれる方にはお勧めです。安くお茶を手に入れたい方にもお勧めです。安く、安定した質のものが入手できるので、初めて行かれる人にはこれを勧めます。とはいっても最近のガイドブックは「おいおい!こんなとこおしえんじゃ ねーよ」って言う、すごい高い店を紹介したりしてるので、ここで書くガイドブックの載ってる店というのは、10冊ガイドブックがあったらそのうち8冊ぐら いで取り上げられるメジャーな店のことです。
 年間のどの時期にいっても、良いものがそこそこの価格で入手できます。例をあげると、和昌茶荘さんなんて、その典型かと、大体の主要品種があり、あの価格は後立派の一言!さらに品質も1年を通じて安定してるし、いちげんさん にもだしおしみをせず丁寧な接客!非のうちどころがないような感じです。はじめて台湾に行く人は絶対に立ち寄ってみていただきたいいいお店です(和昌さん からお金をもらって宣伝をしてるかのようなべた誉めですね)。ちなみにこのクラスのお店は、日本人が来るのが当たり前なので値引き交渉はしないで下さい。時間の無駄ですし、何よりも良心的な価格なのですから。
 では、ここから先に進む必要があるのか?と聞かれそうですが、それは人それぞれですね、もっとはまりたい人、自分のスペシャルが欲しい人、自分の確固たる好みが合ってそのお茶を探したい人などは次のレベルへどうぞ
レベル3: 新進気鋭の専門店を探す
 さてここからが本題、次のレベルはガイドブック紹介されているようなお店の中でも比較的新しく出来たお店でお茶を買った場合ですね。新しいという概念は「その店の店長が初代かどうか?」ぐらいの感じで考えてください。地方に自分の茶畑を持っていないお店と言ってもよいでしょう但し、新しいお店の中でも自家焙煎しているお店は除いて考えてください(レベル4に詳細を書きます)
 大体のお店は新しく、ハイカラな感じか、アンティークを配したおしゃれな作り、そう、店主が趣味ではじめた感じのお店です。一言でいうとこれらのお店で は自分の畑を持っていない(仲買専門)ところが多く、良いものが手に入ったとしても非常に高くつきます、自家生産ではないので当然です。現地にいって買う 根性がある人なら現地で買ったほうが遥かに安上がりです。値段も何も加工していず流通するだけなのにとんでもない価格の場合もありますので、後で書く入賞 茶の価格をみて、熟考してからでないと、痛い目にあうことうけあいです これらのお茶屋さんに言えることは非常にお茶の知識があって、熱意もあるということです。ですので、私も勢いに飲まれてすごい高いのを買ったことがあります、確かに選ぶ目は確か、味もよい!意気投合すると非常に面白い…。
 のですが冷静になるとやっぱり高い。後でいたかったなあと後悔することになります。時間の都合で行けないけど、この地方のお茶が買いたい!という時以外はまうは基本的に立ち寄らないことにしています。
 実はこのレベルのお店でねらい目なのはプーアルや大陸茶、東方美人だったりします。初代なので仕入れルートは弱いがお茶の知識はある、それならば、今までにないお茶を扱えば、仕入れルートの問題は解消できる。と言うことで非常に良質なプーアールが手に入ったり、すごくよい東方が入手できる可能性があります。
レベル4: 台北の醍醐味!お店オリジナルの焼きを極めろ
 実は、台北で一番ディープなのは、このレベル!百花繚乱、しかも玉石混合なのです。もともと台北では、お茶の焙煎をする工場が沢山あり、毛茶を加工して出荷するのは台北で行っていたのです。今でも阿里山などから台北に出荷されるお茶は低い焙煎か毛茶がほとんどです
 と言うわけで、地方でお茶を買う時には、あたらいい茶葉をなんでこんなへたっぴな焙煎するんじゃい!と突っ込みたくなるようなお茶にたまに出会います。まるで田舎娘のように垢抜けない感じの(笑)。 自分の家の畑を持ってる台北のお茶やさんもこのレベルですね。自分のところで出来た茶葉を大都市圏での競争に勝つために、非常に上手く焙煎している所もあります(多くの所では垢抜けないお茶を売ってたりするのですが)。
 但し、焙煎技術にも上手い下手さらには好みががやはりあって自分の好みのお茶を見つけるのは本当に難しい。ただこういうお店では価格は高くても自分のスペシャルを見つける可能性はあります。
 こういう通好みするようなお茶を生産するところでは、さまざまな駆け引きや、値引き交渉、自分のお茶に対しての愛情を語るなどいろいろなことをしないと スペシャルにたどり着けない(出し惜しみされる)事もあります。またなれてくれば自分のなかでこういう店は期待できそうとか直感的にわかるようになってき ます。後日どうやってスペシャルにたどり着いたか、まうの例を書きながら、台北でのお茶買いの楽しみを書いて行きたいとも考えています。お楽しみに
 とにかく、高いけどその価値のあるスペシャルなお茶を台北中心部で探すなら「焙煎」がキーワードになるというお話しでした。
番外 :包種と鉄観音は中心部で買うな!
 なんでもかんでも、台北中心部で買おうと考えるとこれはすごく痛い目に会います。あくまでも、台北でかえるのは凍頂、梨山、阿里山などの青心烏龍のメジャーどころと考えてください。地方には地方にしかない珍しいお茶もありますし、産地でないと買えない素材にこだわったものもあります。また、台北中心部と書いたのは鉄観音や包種茶は台北県内で生産されているので、中心部にはあまりいいお茶はなく、現地(といってもバスやタクシーで行けるレベルです)に行ったほうがはるかに良いものが買えます。
まうぞう的主張
・ 台北でお茶を買うなら焼きを重視しよう、素材の良いものは地方にもっとやすくあるはず!
・ 中心部で買うならメジャーな銘柄、包種や鉄観音は現地まで行け!
です。